アラヌイ フォトギャラリー
タヒチから航海すること丸2日。はるか水平線に切り立った山が見え、やがて近づくにつれ見るものを圧倒する。
最初の島、ウアポウだ。
ウアポウ島には、マルケサス諸島で本船が接岸できる数少ない港がある。
ウアポウ島の威容。太古に火山が爆発して剣のような5つの峰ができ、それにまつわる神話が伝わっている。
山には雨が降るが、海岸よりは雨量が少なく、輪番で断水するほどだ。
ヒヴァオア島は、ゴーギャンが晩年を過ごしたところ。島にはアトリエ兼住居も復元されている。
彼の墓は、太平洋を見下ろす丘の上にひっそりとたち、南国の花が墓石にやさしく散る。心に深い傷を負ったゴーギャンが、タヒチでなくなぜこの島で最期を迎えたか判るような気がする。
マルケサス諸島には紀元前150年くらいに西から海を渡ってきたポリネシア人の祖先が住み着き、15世紀に西洋人が来るまでには人口10万人ほどに増え栄えた。
しかし、16世紀に西洋人が来るようになると、天然痘や性病を持ち込み、1900年代初頭には人口が2000人にまで激減。現在はやっと9000人まで回復した。
島では赤ちゃんを多く見かけるが、西欧諸国にくらべ幼児大きくなるにはハードルが高い。
マルケサス諸島は、地質学的には新しい島であるため周囲にサンゴ礁が発達せず、太平洋の荒波が直接島に砕ける。このため本船が接岸できる港は少ない。
さらにタヒチから1500kmとフレンチポリネシアの島の中で最も遠く、空港は長い滑走路が作れないため、観光地化されていない。
マルケサス諸島のみやげ物のレベルはひじょうに高い。しかもすべて島人の手作り。どこかの国で作った安物の量産品などないし、押し売りもなし!
ウアポウ島ハナハク村では評判のレストラン「タタ・ロザリー」でランチ。入り口でオーナーのロザリーおばあちゃんが自慢の帽子迎えてくれます!
ウアポウ島の裏側、小さなハカヘタウ村の少女。世界で3ヶ所しか採れないという菊目石を道に並べて売っていた。
マルケサス諸島で最初の島ウアポウでは、伝統的な踊りで乗客を迎える。
マルケサスでもっとも重要な生産品は、ヤシの実を乾燥させたたコプラ。どの港でもアラヌイ号が積み込んでいく。
麻袋にぎっしり詰まったコプラ。1kg 約25セント。石鹸や化粧品の原料としてタヒチから海外に輸出される。
アラヌイ3号の貨物クルー。
腕にタトゥーびっしりで強面だが、実は気が優しくて力持ち。小さな桟橋では、乗客の乗り降りをがっちり支える。頼もしいタヒチの男だ。
ちなみに彼が運転するフォークリフトも、港ごとにアラヌイから下ろす。まさに自給自足的貨物船だ。
巨大なバニヤンツリーの根元に作られた祭壇で、島の男たちが伝統的な野豚を狩る踊りをささげる。ヌクヒヴァ島カムイヘウ遺跡(メアエ)で。
マルケサスの人たちは音楽大好き。このおじさんは教会前でず〜っと歌っていた。
マルケサス独特のウクレレに注目。